導入事例 加賀千代薬局様

CASE12

患者のために、そしてスタッフのために

秋田県秋田市
門前薬局 (クリニック) 面薬局 OTC販売 地域密着
取材日:2014年05月

従業員が全員女性の「加賀千代薬局」。audit導入当初は新しい仕組みに不安を抱くスタッフもいたという。実際にauditがヒューマンエラーを発見していくうちに、機械への信頼が向上したという。「患者様にもスタッフにも快適な薬局」を目指し地域の健康を支え続けていく。

加賀千代薬局
(有限会社加賀屋薬局)
代表取締役 成田 静佳 様(薬剤師)

秋田県の中央部に位置する秋田市。豊かな自然の恩恵を受け、秋田米、秋田スギ、ハタハタなどに代表される農林水産物が有名だ。全国有数の米どころである秋田は地酒も豊富で39もの酒蔵がある。そのひとつである高清水のほど近くに「加賀千代薬局(有限会社加賀屋薬局 代表取締役 成田 静佳 様)」はある。

加賀千代薬局は、地域の患者様に密着し、安心と信頼を提供する薬局を目指している。1963年に開局した同薬局は、昨年開局50周年を迎えた。開局以来、患者様を一番に考える街の「かかりつけ薬局」として歩みつづけてきた。現在はパートタイマーを含み薬剤師8名、事務4名のスタッフで一日平均120枚の処方箋を受けている。近隣の整形外科、胃腸科内科、市立総合病院など幅広い処方箋を受けているため、約1,700種類の薬品を在庫している。働くスタッフは全員女性で、ゆったりとくつろげる待合室、広々とした投薬カウンターなど、店内は明るい雰囲気で、患者様がスタッフに気軽に相談できるような環境が整えられている。

投薬カウンターの様子

「人の目での監査には限界がある」と成田氏、「間違いは絶対にあってはならない」と続ける。複数の薬剤師にてダブルチェックをしても、薬の取り違いはなかなか防げなかったという。患者様に間違いなく薬をお渡しできる効果的な仕組みはないかと考えた時に、以前展示会で見た「調剤監査支援システム audit」を思い出した。機械の目で薬種・重量を瞬時に確認できる本システムは、調剤ミスを無くすためには有効だと考え導入に至った。同薬局では、幅広い年代のスタッフが働いている。導入前は新しい仕組みに不安を抱くスタッフもいたというが、実際に使用して、何度かミスを見つけられるうちに、機械への信頼が着実に上がっていったと同氏。

本システム導入後は、規格違い、ジェネリック医薬品などの思い込みによる調剤ミスを防げるようになった。更に、監査の履歴が残るので、患者様からの問合せ時や薬局でも後から確認ができ、従来より薬剤師が感じていた不安がなくなったという。患者様からの問合せ自体も減っていると実感している。また、以前は二名でダブルチェックを実施していたが、audit導入によりダブルチェックを一名で行えるようになった。従来のダブルチェックよりむしろ時間が早くなったと同氏。調剤、監査、投薬の一連の流れを全て自分でやることで、以前にも増して各自が責任感を持つようになったと続けた。

調剤室の様子

「患者様にもスタッフにも快適な薬局にしたい」と当局が目指す薬局像を語る。患者様への安心・安全を提供するだけでなく、スタッフが働きやすい環境づくりも積極的に行っている。スタッフの満足度を上げることで、精度の高い業務を行えるようになる。「開局して50年、地域の方々に支えられてここまでやってこれた。」と同氏。地域の患者様に貢献できる薬局であり続ける同薬局は、これからも当地の健康を支え続けていく。

auditを操作する成田氏